青い春と出会った恋


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始業式が終わると、次の日から普通に授業が始まった。

そしてわたし達は文化祭に向けて取り組み始めた。



「おはよう」

悠馬から「着いた」と連絡をもらい、わたしは家を出て悠馬の車に乗り込んだ。

このルーティンは夏休みが終わっても変わらず、毎日迎えに来てくれた。



「悠馬のクラスは文化祭でなにするの?」

悠馬の顔が一気に曇りだし、わたしは首を傾げた。

すると悠馬は小さく「…劇」と呟いた。

「え、げ、劇!?」

想像していた回答とは真逆の答えが返ってきて驚いた。

クラス総出で演劇なんてするとは思ってなかったからだ。


自分のクラスが出し物というのもあるかもしれないが、ああいうステージパフォーマンスは演劇部、ダンス部、もしくは有志のメンバーがすると思い込んでいた。