===キーンコーンカーンコーン===

チャイムと同時に始業式がある体育館へ移動を始めた

「転校生どんな子だろうねえ♪」

私達はまだそんな話をしていた。
大体の転校生は始業式の時点で列に
並ぶためこの始業式は楽しみだった。

「おいっ!斉藤!ちょっと来い。」

斉藤とは私の苗字。
私はどうせ身だしなみの事を
言われるのだと思いちょっと
ダルそうに先生のもとに行った。

「なに?」

「ちょっとついて来てくれないか??」

私は怒らない先生を不思議に思い、先生に着いて行った。

~相談室~

「先生なに??なんの話し??」

はやく体育館に行って転校生を見たかった私は
先生に問いかけた。

~ガラガラガラ~

先生は私を無視して相談室に入って行った。
私もちょっと不機嫌になりながら相談室に入った。

「おはよう!待たせたな。」

そこには綺麗な顔をした男の子が座っていた。
しかし座っている椅子は車椅子だった。

私はスグに気がついた。転校生だ!!

「斉藤、転校生だ、体育館まで連れてやってくれ」

私は何で私なの?と疑問になりつつも車椅子を押した。

「おはよう・・・。」

転校生は私に向かってあいさつをした。

ビックリした私はちょっと緊張しながら
あいさつをかえした。

「こいつは斉藤ユカ!バカだけど仲良くしてやってくれ」

先生は転校生に私を紹介した。

「こいつが転校生の佐々木リョウマだ。斉藤と同じクラス
だから仲良くしろよ!」

先生は私の頭をポンと叩くと先に体育館に向かって行った。

よくみると髪の毛が茶髪がかっている。

「ねえ?髪の毛染めてる??」

「うん」

「へ~、意外と悪るなんだ」

そう言うと転校生はクスっと笑った。