ドーナツ屋を出て、如月駅を目指して並んで歩く。



「小鳥遊くん、ドーナツとアイスティー、ごちそうさまでした

沢山話せて嬉しかった!」



「別に、、こちらこそCD屋付き合ってくれてありがと。」




…女と出かけるつもりなんて全くなかったのに
柄にもなく楽しかったなと素直に思う自分がいた。



「……」



返事がないのを不思議に思い隣を歩く彼女を見ると目をまん丸くして驚いている。



「…なに、」



「小鳥遊くんがすごく優しい顔で笑うから驚いたのと、胸がキュンってなって…!」




「…っ」




…素直すぎるのって、反則だよね。




俺のどこがそんなにいいんだか。