「……チッ…今日はやめとくか。」

拓哉は舌打ちをし、
はだけた自分のジャージを着て
教室から出ていった。

私はただ、裸になった体を見つめていた。
机に座ってただ、自分の姿を見つめていた。

「……………。」

何も言うことができない。
…何も…何も…………………。


下手に言うと拓哉は教師をクビになってしまう。

だから私は隠し続ける。


ーーーー隠し通す…。


「…先生…。」
そうつぶやいた。…でも届かない。

ーーーーー届かないんだ…。