『というか、風島が何故寮長ではないのですか?』

「は?そりゃ謹慎処分を受けた人が寮長になって生徒会室を出入りしたらヤバイでしょ」

『謹慎…?いつ…?』

「はぁぁ!?あんたって本当に何にも興味ないのね!まるでアンドロイドじゃない!!
…こんな奴の何処がいいのかしら…」




最後の台詞が聞き取れず聞き返すと風島は言葉を濁した


「とにかく!
私は腑に落ちないの!だからあんたがいくら寮長でも言うこと聞かないからね!」

『寮長に逆らうのはルール違反ですし
掃除や最低限の事はやってもらいます
でなければ然るべき処置を…』

「このマニュアル人間め!あんたなんか嫌いなんだから!」

『?はぁ…』






若干、面倒だなと思い自分のスペースを決めてテープを貼った







「!?何の真似よ!私のスペース狭くなるじゃない」

『早速寮長命令です。
これからあなたは、ここのラインを越えてはいけません。物も置けません
共同スペースは一緒にしますが物を片付けない人であるため物を置きっぱなしにする事を禁じます』

「なんですってぇ!?あんた礼王様に可愛がられるからって調子に乗らないで!」

『?礼王様は皆さん平等に可愛がってますよ?
それに、寮長就任は礼王様の贔屓ではありません』

「ほ、本気なの…?」





風島は口をあんぐり開けて呆然としている
そんな事をしてないで早く片付けてもらいたいものだ