いけない!
手を離して礼王様に向き直る


礼王様はお怒りになっている。なぜ…。




「海彩、あれは海彩にあげるんだと思って持ってきてたんだよ」

『…』
あれを私に?
なぜかわからない?ワンピースなど私の趣味ではないし
それを渡すために約束1つ裏切るなんて
それではあんまりすぎではないだろうか?

いくら礼王様と言えど許せない



『礼王様、お言葉ながら私を使って他人を裏切る行為などお止めください』

「何で?約束を忘れてたのは悪いけど俺はそもそも…」

『約束1つ守れないようでは生徒会長を務めることなどままなりません!
そのような行為をされる方だとは思いもしませんでした
いかなるときも仕事場には来ないでくださいませ』




















海彩は俺を拒絶したことなど一度もなかったのに

それに俺は海彩が好きなんだから他の女子といる必要だってないのに!
何で俺が責められなくちゃいけない


そんなことよりも…。


海彩に嫌われてしまった…。

この先俺、生きていけない…。