会議の時間になり生徒会室に各々が集まる


イベントやルールの見直し、それに定例会の話す内容などを討論した

一段落ついたあとに予め打ち合わせした通り陽向が話を振る






「ねー。みんなの好みのタイプって?」


女子生徒は俺か陽向を指名する
これは思惑通りで海彩に他のライバルもいるんだと思わせる作戦だ

海彩、どうだ?俺が欲しくなっただろう
海彩に視線を向けると海彩はパソコンに一連の流れをメモしていた

何てことだ!
話 を 聞 い て い な い だ と!?




陽向に目線で助けを求めれば陽向がすかさず海彩に質問を投げる


「海彩は?気になってるタイプとかいるの?」

「…会議中に好みのタイプを聞かない人」

『!?』
今、俺は20のダメージを受けたぞ…。

陽向は困惑しながら懲りずに質問を投げた



「ほ、他には?」

「自分の美貌を理解しておきながら女をたぶらかさない人」

『あっ…』


今ので50のダメージを受けた
海彩、俺のHPは残りわずかだ…




「えー、でもいるでしょ。年頃の娘が居ないとかおかしいって~」

「いても生徒会にはいない」

『!!!』



HP0
俺は戦えない…。先頭不能だ。(←戦ってすらもいない)




椅子から倒れる
もう動けない…。




「礼王様!?しっかりしてください!礼王様!?」

『海彩…俺は生きてるか…』

「何を仰いますか!礼王様に死なれたら私が悲しみますよ」

『…そ、そうか?そうなのか!?』



海彩の一言で元気になる

「じゃあ、俺の事は…好きか?」

『当たり前ですよ!だって礼王様は…』

「うん」

『乙羽さんと蓮さんの大切なご子息。
しっかりとお守りするのが私の役目です!』

「…無念」



そんな…。
俺はショックのあまり気を失ってしまった

その後、3日は寝込んだ