背負った運命

「合宿は、無人島で行います。」

生徒会長の言葉にざわめく生徒達。

「静かにしなさい。会長が詳細を話せないで

しょう。」

理事長の言葉に落ち着きを取り戻す生徒達。

この前の騒動によって、全理事長は解任し、

新しく生徒会メンバーの知人である本龍玲香

(ほんりゅうれいか)が新しく就任した。

「今年度の合宿では、対応力、決断力、統率

力、予測力、生活力を強化することが目的で

あると発表されました。」

「具体的に言うと、不測の事態に陥った時に

対応できるのか。優先すべき事を決断できる

のか。班のメンバーをまとめる事ができるの

か。これから起きる事を予測し最善の対策が

できるのか。水や食糧、眠る場所の確保がで

きるのか。という事だ。」

「班の分け方は男女別、くじを引いて4人1

班。個人個人に行動を中継する魔道具を渡し

ます。その中継により、個人に点数を付け、

その合計点が高い学園に豪華賞品が贈られる

とのことです。なお、毎年の事ながら命の保

証はありません。それぞれ真剣に検討しなさ

い。班分けは明日の午後1時ホールで行いま

すので、遅れないように。では、解散してく

ださい。」