「...ぐ....や。お....い。おい、輝夜起きろ。」

「ん。どうしたの?...神楽」

「どうしたの?じゃないだろ?今からブルーレイ

クの首相様と作戦会議。」

相変わらず好きじゃない人に対して嫌味っぽいわ

ね。

「そうだったわね。行きましょうか。」

『フォルムチェンジ』

学園の制服が今の輝夜達の正装である。

真っ白なブレザーに、同じ生地のスカート又はズ

ボン。そして、生徒会は自らの色のリボンかネク

タイ。一般生徒は白のリボンかネクタイになる。

「じゃあ、行くぞ。」

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「これは、これは。わざわざ御足労頂きありがと

うございます。かの有名な"紅の舞姫"様と"紅の鬼

神"様に来て頂けるとは、光栄ですな。」

「いえいえ、こちらこそ。噂に名高きブルーレイクの首相様にお逢いで来て光栄です。」

こういう人には2人で笑顔を向けておけば良い。

それよりも、さっきは懐かしい夢を見たわね。

「それでは、今度の草竜討伐の件について話を進

めたいと思います。まず、-----」

あの夢はここ最近全く見なかったのに。

あぁ、もうすぐあの方の命日だからかしら。

それとも....

「-----。それでは今回の作戦に何か意見は

ありますか?」

あれこれ考えている内に会議は終盤に差し掛かっ

ていた。