「けど、どうするのかしら?」

疑問を浮かべる輝夜

「何がだ?」

それに答えたのは、神楽だ。

「講師達の事よ。」

「あぁ。まぁ、なんt」

「他国の世界ランク上位の人達が来るんじゃない

かなー!?」

神楽の言葉を遮りそう言ったのは、鈴金楓莱だっ

た。

「おい、遮んなよ。」

呆れた顔で、神楽は言った。

「そんな事より、見てよこの手紙!」

『手紙?』

生徒会室に居た全員が、口を揃えてそう言い、楓

莱の方を向いた。その手には、確かに手紙が握ら

れている。その手紙からは、何の悪意も感じなか

った。

「それがどうかしたの?」

そう聞いたのは、蒼唯雫だった。

「あのね、声が聞こえるんだ。」

鈴金楓がそう言った。

「声?」

「うん、凄く小さい声だけど、誰かを呼ぶような

声。」

「そう...。」

何かを考え込むように口元に手を持って行く雫。

「他に何か感じねぇのか?」

考え込んでしまった、雫に代わりそう尋ねたのは

疾風綾斗だった。

「うん、特には。でもね、行ってあげないとだめ

な気がするんだ。」

"声"を聞くことに長けている楓が言うのだから間

違いはないだろう。

「何処から呼んでるの?」

今まで眠っていた疾風綾葉が尋ねた。