背負った運命

「けど、下着姿になるのは嫌ね。」

そう呟き、しばらく思案すると

「チェンジ」

胸元と腰より下を隠す露出が多い煌びやかな装飾

を施した美しい衣装に、着替えた。

そして、彼女は長い髪を持ち上げ後ろを向いた。

その右腰から横腹にかけて、紅い複雑な、けれど

、目を離せないほど美しい華の模様と金色が、散

りばめられていたそれは、朱雀が彼女の事を主と

して、認め、大切に思っている証明だ。

こんなものを見せられたら諦めるのが普通だ。

しかし、愛華は

「なら、その女を殺せば良いじゃない。」

狂気的な笑顔でそう言った。

「はぁ?馬」

輝夜は朱雀の言葉を手で遮り、次の愛華の言葉を

待った

「そうよ。殺せば良いのよ。」

ニィっと顔を上げ愛華は刀を持って輝夜に向かい

走った。

世の中上手くいかないことが常である

タイミング悪く、演者育成学校の生徒達が到着し

たのだ。

end