背負った運命

学園生徒side

今日の学園はいつもより少し、いや、大分静かだ

った。それと言うのも、大型連休明けの今日、我

らが誇る最強の8人が学校にいない事が一つの原

因だ。

それに加え生徒達の心を憂鬱にさせている原因は

もう一つある。それは、

「何で私が、生徒会じゃないのよ!」

「何で私が、神級聖獣と契約出来ないの!」

「何で私よりちやほやされてる女が、4人も居る

のよ!」

というような事を日頃言い続けている1人の女生

徒が理事長の力を借りて、今日全校集会をするこ

とを決定したのだ。

いくら理事長の力を借りても、彼女には人脈がな

い。彼女が集合をかけた集会に参加したのは、全

校生徒の中で興味本位で参加した2割ほどだ。

私もその中の一人である。一体彼女は何をしよう

としているのか。その疑問がなければ彼女の声な

ど聞きたくもない。

そして始業時間が来て、その集会が始まった。