背負った運命

鬼を討伐したとはいえ、まだ何かがいるかもしれ

ない。念の為捜索してから戻ろう。ということに

なり、神楽が意識を集中させ捜索を行った。

「ん。問題ねぇな。」

「なら、戻りましょう。」

一向は、今来た道を歩き始めた。

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「おう、お帰り。」

「どうだった?」

中間地点に戻ると、騎士団長と魔法師長が輝夜と

神楽に声をかけた。

「草竜と思われていたものは、鬼でした。」

「.......そうか。ん?鬼?」

「恐らく何者かが幻術を使い、草竜に見えるよう

にしたのでしょう。」

「あぁ。勿論、鬼は討伐してきたぞ。」

輝夜と神楽はそう答え、2人に耳打ちした。

楽「誰かが幻術を使ったのも問題だか、それより

も、鬼の出現方法が気になる。」

騎「自然とそこに現れたんじゃないのか?」

楽「鬼が誕生するのは、強い憎しみと、怒り、悲

しみが揃うところに限定される。」

夜「あの街では、要素が足りないわ。」

魔「成程。そして、その鬼をあの街まで連れて行

き幻術をかけたのは誰なのか、ということだな」

夜「そうよ。けれど、いきなり犯人を捜索してし

まっては、相手への刺激になってしまうかもしれ

ない。」

楽「そうなると、次はどこを狙うかわからねぇ。

まだ絞り込めていない状態で捜索するのは危険だ

少しずつ情報をあつm "面倒臭いことになってき

たぞ" は?」