背負った運命

結界が解かれ、3人は双子に近付こうとするが腰

が抜けて立つことが出来ない。それはベテラン2

人も同じだ。鬼なんて一生に1度出会うか出会わ

ないかくらいの大物だ。それを、あっという間に

討伐して見せたのだ。

「これが"紅の双子".....!」

腰が抜けて立てない3人の元へ2人が近づいてきた

「お前ら.....大丈夫か?」

険しい顔でそう聞かれた。それもそうだろう。何

故なら、3人は腰を抜かし号泣していたのだから

それも成人した男がボロボロ涙を落としている。

不審に思われても仕方がない。

「よがっ.....よがったあぁぁぁぁ!」

号泣しながら叫んだ兵士に2人はビクッと肩を揺

らし

「おい、あいつらやべぇよ!どうしよ!」

「そう言われても...こんな状況になったことなん

てないわ!」

2人はどう対処したら良いのか分からず困惑して

いた。戦闘技術に関しては世界でも指折りの2人

だがこういったことは、初めてだった。