背負った運命

兵士side

俺が1人であわあわしたり、うーんと唸っている

と、ふと他の兵士の声が聞こえてきた。

「"紅の双子"様、ねぇ〜」

どこか嫌味を含んだように聞こえたその声に俺は

思わず身を隠し、盗み聞きしていた。

声の主は、新兵の中でも優秀だと言われている数

名だった。

「あいつら本当に強いのかよ?」

「顔と体でここまで来たんじゃねぇの?」

「ははっ。そうだろ。俺達とそう歳も変わらねぇ

はずだしな。」

はぁあ?ふざけんな!あの人達はちゃんと実力で

あそこまで行ってんだよ!

因みに俺は、あの双子、否、八つの柱に憧れてい

る。そんな話を聞いたら怒らずには居られない。

足を踏み出そうとしたその時、

「おい、お前ら。」