レジで会計を済ませていると、千夏を呼ぶ声が聞こえてきた。
振り向けば千夏と同じ部署の菅原だった。
「やっぱり小野田さんだ!
外から似てる人が居るなって思って入って来たんだけど、やっぱりあなたも呼び出されたの?
それにしても、あんまりよね?
体調の悪い人まで呼び出すなんて?」
「え?」
「でも仕方ないか?
林田さんはギックリ腰で入院、岸田さんのとこは子供さんが水疱瘡にかかったって言うし、浜北さんのとこはお姑さんが足を骨折したとか…
ほんと重なる時は重なるもんね?」
「そっそうなんですか?」
「あれ…その様子じゃ…呼び出されたんじゃないみたいね?」
「…ええ」
自分と春樹の二人が突然休み、その上3人も急な欠勤が出ては流石に仕事が回ってないと思い、千夏はそのまま菅原と一緒に出社する事にした。

