他校生

『オハヨー』

『今日は夏日っぽい』


工藤くんからの朝のメッセージに


夢じゃないんだなと

嬉しくてたまらない。


何て返そうかなって思ってるうちに学校に着いた。




『おはよう』のスタンプ一つ。


それから……

次いつ会える……とかは重いよね。


ポテトは細いのと太いのどっちが好き?とかもおかしいよね。



どうしよう、どうしよう……


そう思っているうちに囲まれた。


さっちゃん、それに、朝からわざわざ他クラスからむっちゃんとセイ。



「気になって」

「気になって!」

「気になってー!!」



恥ずかしいけれど、嬉しい報告を3人にした。



もれなく、クラス中から注目を受けるほどの盛り上がり。


私は恥ずかしすぎて、机に顔を伏せた。



「良いなぁ!私も彼氏欲しい!!」

むっちゃんの大きな声に反応したふっちーが



「あ、むっちゃん、いい人いるんだけど、どう?」


ああ!

言うなって言ったのに!


私が睨んだのにも気付かず、ふっちーが話を続ける。



むっちゃんの気持ちを知ってる私達は、さっきまでの盛り上がりが嘘みたいに静まり返った。



「へぇ、どんな人?」

むっちゃんが何も無かったみたいに自然にそう聞いた。



「8番着けてた人、2年生の先輩だけど……むっちゃんの事可愛いって……」


「よし!それ、いっとこう!」

明るく返すむっちゃんに私達は顔を見合わせた。



「私も、前に進む!」
むっちゃんの発言に、私達も頷いた。



「むっちゃん、カッコE!」

「むっちゃんの、そういうとこ好き!」

「睦美!」

「セイ、名前呼んだだけじゃん」



「んじゃ、今日早速伝えてもいいか?」

「うん、宜しく!」


私達の心配そうな視線に、むっちゃんがブイサインで言った。



「8番の人じゃなければ、乗らなかった」

「どゆこと?」

「イケメンだった」


「むっちゃーん!」

「そら、色々見るよ。乙女は図太くないとね」



ふっちーの方を向くと

「あ、今のは秘密にしといてね」と、ビシッと言った。

「お、おう」ふっちーは苦笑い。



「私にはないの?」
セイがふっちーに詰め寄って


「お前はカッコいい!って言われる方だろ。女子でワンハンドとか!」


「あ、そう?じゃあ……文化系男子狙おう」

フムフムとでも言うようなポーズでセイが教室を見回した。



「何か、男子に目逸らされたような……」

「まさか!」

「ん~?」



ふっちーが楽しそうに笑って、セイに睨まれた。