静か過ぎて、心臓の音が耳の奥で聞こえる。
工藤くんにも聞こえるんじゃないのかな。
震える手をきゅっ、と握って誤魔化した。
合ったままの目を、耐えきれずに逸らそうとするほんの少し前に
「朱里ちゃんは……さぁ、俺の事……」
「好き」
……!!
ああ!!
目を逸らそうとばかり考えてたら、口からつい……
工藤くんの目が見開かれ、意識的な瞬きが数回パチパチと繰り返された。
「……ごめん」
そう言われて
「あ!ううん、私も、ごめん」
膝の上に置いていたバッグで顔が隠れるようにに持ち直した。
何を言ってしまったのか、私。
「“俺の事……探した?”って聞こうと思って……」
あ、そっちか。
か、勘違い。恥ずかしぃー。
「うん、探し……」
「待って、さっきの。俺は結構すぐに調子に乗る、けど……」
結構すぐに調子に乗るんだ。
それも、初耳。
「さっきの……“好き”は分かってる。調子に乗ったらダメなやつだって。でもさ、どういう意味?そりゃ“嫌い”って言われるほどの関係でもないけど……調子に乗っ……」
少し焦ったように早口になった工藤くんが、全部言い終わらないうちに
私も言って……しまった。
「調子に乗っていいやつ。だと、思い……マス」
誰も居ない二人きりの静かなとこ。
だから、そう言ってしまった。
「ええ!?」
立ち上がった工藤くんに
「うん……ごめん」
「いや、何のごめん」
もう一度座ると、少し私に近づく。
「あちー……」
「あ、ねぇ、何か暑いね」
さっきまで…木陰だと涼しい……くらいだったのに
暑くなってきた。
「あ、拭いちゃった。ごめん……」
私のハンカチで汗を拭いて、彼が……困ったように笑った。
「いいよ、返して?」
「恥ずかしいだろ、それに……」
「何?」
「もう、探さなくても……いいから」
油断してる彼の手から、ハンカチを抜き取る。
それを工藤くんが、取り替えそうと……
私の手のひらにハンカチ。その上に工藤くんの手。
静かな静かな空間。
彼が反対の手で、ハンカチを抜き取った。
直接感じる熱に
微かな振動。
きゅっ、と握られた手に、震えが止まる。
「探さなくても……会える……よな?」
「うん」
息を止めちゃうくらいの距離で、彼は嬉しそうに笑った。
夕暮れの少しひんやりし始めた風が……
熱くなった顔に当たる。
工藤くんにも聞こえるんじゃないのかな。
震える手をきゅっ、と握って誤魔化した。
合ったままの目を、耐えきれずに逸らそうとするほんの少し前に
「朱里ちゃんは……さぁ、俺の事……」
「好き」
……!!
ああ!!
目を逸らそうとばかり考えてたら、口からつい……
工藤くんの目が見開かれ、意識的な瞬きが数回パチパチと繰り返された。
「……ごめん」
そう言われて
「あ!ううん、私も、ごめん」
膝の上に置いていたバッグで顔が隠れるようにに持ち直した。
何を言ってしまったのか、私。
「“俺の事……探した?”って聞こうと思って……」
あ、そっちか。
か、勘違い。恥ずかしぃー。
「うん、探し……」
「待って、さっきの。俺は結構すぐに調子に乗る、けど……」
結構すぐに調子に乗るんだ。
それも、初耳。
「さっきの……“好き”は分かってる。調子に乗ったらダメなやつだって。でもさ、どういう意味?そりゃ“嫌い”って言われるほどの関係でもないけど……調子に乗っ……」
少し焦ったように早口になった工藤くんが、全部言い終わらないうちに
私も言って……しまった。
「調子に乗っていいやつ。だと、思い……マス」
誰も居ない二人きりの静かなとこ。
だから、そう言ってしまった。
「ええ!?」
立ち上がった工藤くんに
「うん……ごめん」
「いや、何のごめん」
もう一度座ると、少し私に近づく。
「あちー……」
「あ、ねぇ、何か暑いね」
さっきまで…木陰だと涼しい……くらいだったのに
暑くなってきた。
「あ、拭いちゃった。ごめん……」
私のハンカチで汗を拭いて、彼が……困ったように笑った。
「いいよ、返して?」
「恥ずかしいだろ、それに……」
「何?」
「もう、探さなくても……いいから」
油断してる彼の手から、ハンカチを抜き取る。
それを工藤くんが、取り替えそうと……
私の手のひらにハンカチ。その上に工藤くんの手。
静かな静かな空間。
彼が反対の手で、ハンカチを抜き取った。
直接感じる熱に
微かな振動。
きゅっ、と握られた手に、震えが止まる。
「探さなくても……会える……よな?」
「うん」
息を止めちゃうくらいの距離で、彼は嬉しそうに笑った。
夕暮れの少しひんやりし始めた風が……
熱くなった顔に当たる。



