「普通だな、大学生。いや、化粧とか上手いし、やっぱり…高校生とは違うよね」
確かにさっちゃんはあまり服装とか気にしないタイプだ。
逆に紗香はおしゃれなタイプ。
「……さっちゃん、もうちょいスカート短くしたら?」
紗香がさっちゃんのすね丈のスカートを指差した。
「バスケしてるから、足出したくないのよ、筋肉質で」
「どのみちふくらはぎは出るでしょ!」
「うーん、そうかな」
「私服は?スカート?」
「え、だいたいパンツスタイル」
「デートはアウトドア?」
「アウトドアて何よ、彼の部屋…とか」
さっちゃんの言葉に二人で固まった
「ちょ」
「ちょ、ちょ、ちょ」
「何?」
「さっちゃんが大人の階段上ったー!!」
店内にまた響く紗香の声に
「ちょっと、声!声!何よ紗香だって彼氏いたことあるでしょ!?」
「中学生と大学生全然チガウヨ。ノーノー!」
さっちゃんがかぁっと頬を染めた。
「何段!!何段上ったの!?」
「2段くらいだってば!」
「2!?2段!?って何!?」
「もう、ほら、私の事はいいから!!朱里の相手は見つかったの!?」
さっちゃんが苦しい中で私に話題を振った。
「……全然。あの本屋さんの前にはしょっちゅう言ってるんだけど…」
「しょっちゅう行ってるんだ」
そう指摘されて、顔が熱くなった。
「スタンスミスの赤がいないのよね、靴箱、蓋ないタイプだから、念のため他学年も見たけど……」
「うーん、もういいんだけど…さ」
こんなに会えないと仕方がないのかもしれない。
「出会いの場所にしょっちゅう行ってる癖に?」
さっちゃんの鋭い指摘にまた顔が熱くなった。
「“格好いい”だけなら、それっぽい奴が何人かいるんだけどね…」
「それこそ“Aくん”とか?」さっちゃんがそう言って
心臓が、痛くなった
「いや、そんなに世間せまくないっしょ」
紗香はそう言ったけど…
そうだったらどうしよう
そう思った。
「一目惚れするくらいの格好良さだからね、限られる気もするけど。もうちょい探して見るね」
もし、本当にAくんだった場合、辛いから…
紗香に“もういいよ”って言いたいのに
だけど、やっぱり…
もう一度会いたい。そう思って、“もういいよ”って言えずに
「うん、宜しく」そう紗香に伝えた。
確かにさっちゃんはあまり服装とか気にしないタイプだ。
逆に紗香はおしゃれなタイプ。
「……さっちゃん、もうちょいスカート短くしたら?」
紗香がさっちゃんのすね丈のスカートを指差した。
「バスケしてるから、足出したくないのよ、筋肉質で」
「どのみちふくらはぎは出るでしょ!」
「うーん、そうかな」
「私服は?スカート?」
「え、だいたいパンツスタイル」
「デートはアウトドア?」
「アウトドアて何よ、彼の部屋…とか」
さっちゃんの言葉に二人で固まった
「ちょ」
「ちょ、ちょ、ちょ」
「何?」
「さっちゃんが大人の階段上ったー!!」
店内にまた響く紗香の声に
「ちょっと、声!声!何よ紗香だって彼氏いたことあるでしょ!?」
「中学生と大学生全然チガウヨ。ノーノー!」
さっちゃんがかぁっと頬を染めた。
「何段!!何段上ったの!?」
「2段くらいだってば!」
「2!?2段!?って何!?」
「もう、ほら、私の事はいいから!!朱里の相手は見つかったの!?」
さっちゃんが苦しい中で私に話題を振った。
「……全然。あの本屋さんの前にはしょっちゅう言ってるんだけど…」
「しょっちゅう行ってるんだ」
そう指摘されて、顔が熱くなった。
「スタンスミスの赤がいないのよね、靴箱、蓋ないタイプだから、念のため他学年も見たけど……」
「うーん、もういいんだけど…さ」
こんなに会えないと仕方がないのかもしれない。
「出会いの場所にしょっちゅう行ってる癖に?」
さっちゃんの鋭い指摘にまた顔が熱くなった。
「“格好いい”だけなら、それっぽい奴が何人かいるんだけどね…」
「それこそ“Aくん”とか?」さっちゃんがそう言って
心臓が、痛くなった
「いや、そんなに世間せまくないっしょ」
紗香はそう言ったけど…
そうだったらどうしよう
そう思った。
「一目惚れするくらいの格好良さだからね、限られる気もするけど。もうちょい探して見るね」
もし、本当にAくんだった場合、辛いから…
紗香に“もういいよ”って言いたいのに
だけど、やっぱり…
もう一度会いたい。そう思って、“もういいよ”って言えずに
「うん、宜しく」そう紗香に伝えた。



