呪われた旅館


もう一度、目の前の翔太と鏡の中の翔太を交互に見る。
鏡の中の翔太が、本当の姿......?
よく見ると、鏡の中の翔太は必死に口を動かしている。

い......え......え。
逃げて。

照「すみれ逃げろ!!」

照くんが叫んだのと同時に、翔太の姿をした何かが血相を変えて襲い掛かってくる。
咄嗟のことに身体が動かなくて、目をぎゅっと瞑った。

照「……!」
翔太「放セ......!」

え......。
予想していた衝撃がなくて目を開けると、照くんが翔太を押さえつけようとしていた。

すみれ「照くん!」
照「すみれ......慧、たぶんまだ1階にいるから呼んできてくれ......それまで俺がこいつを何とかするから!」