呪われた旅館


すみれ「愁......?」

呼びかけてみてもやっぱり返事はない。
宏太と亮平に続いて、愁までいなくなってしまったの?

どうしよう......。

ふと、海斗と大ちゃんの顔が浮かぶ。
あの2人のそばには今、誰もいない。急いで戻らなきゃ。

来た道を全速力で戻る。
階段を上って4階に着くと、部屋の前に人影が見えた。

零......?

部屋の中に入ったシルエットは、たぶん零だ。
よかった。薬をもらって戻って来たんだ。
そのことにホッとして、息を整えながら部屋へ向かう。

だけど。

すみれ「え......?」