そこでわかったのは、
今この旅館には私たち9人以外には誰もいないこと、
なぜか戸が開かなくて旅館の外には出られないこと、
監視カメラらしきものは発見できなかったこと、
9人の間でのみ電話・メッセージのやり取りができること、だった。
宏太や他の人に電話をかけても繋がらないらしく、零が見せてくれたメッセージの画面も、既読は8で止まっていた。
零「僕たち以外とやり取りはできないけど、ネットの検索機能は使えるみたいで。僕ちょっと調べてみたんだ」
そう言って零が紹介してくれたのは、心霊スポットをまとめたブログ。
そこには大ちゃんと愁が話してくれたのと同じエピソードが書かれていた。
慧「この辺りでは結構有名なんだね、この噂」
大輝「自殺した原因は失恋。鏡に映らないのは、振られた理由である自分の容姿を見るのが嫌だから。だって」
愁「桑って、花の方の花言葉は“全てが好き”だけど、実の花言葉は“共に死のう”なんだって」


