本当に、あの人が......?
私の勘違いなんじゃないか。
なんて思ったのも束の間、亮平が私の方を見て頷く。
“アイツだよ”
そう訴えていた。
その顔を見て、私の中の決意が固まる。
動き出す時が来たんだ......。
その時、客席の方から一際大きな歓声が上がった。
また誰かが何かファンサしたのかな、なんて一瞬考えたけど、よく見ると、視線は私の後方に向けられている。
えっ何?
振り返ろうとした瞬間。
翔太「捕まえた!」
翔太に後ろから抱き着かれるような格好になって、歓声がさらに大きくなる。
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