「...接客は委員長だから流れでしちゃって.........怒ってるの?」

「俺が怒ってるのはその格好。それと、...」


私の顎を親指と人差し指で上げられる。


そして下から天葉の不機嫌な顔を見上げる。


「なに色気づいて化粧なんてして、男を誘ってんの?襲われたいの?」


「ち、ちが...」

「違わないの。和心がしてるのはそーいう事なの。分かった?」


私は小さく頷いた。


でも私がこんな格好して七瀬にメイクしてもらったのは

天葉に怒られるためじゃない。


そのことを分かって欲しい。