「神に誓います、私は裏切ったりしません」

「俺に言うな、アホか」

「うっ……」



宣言したらアホって一蹴された。

そこまで言わなくていいのに、と思ってると村田さんは立ち上がった。

ま、とりあえず誤解は解けたってことでいいかな。



「あと、ハルから告白したのはお前が初めてらしいから」

「え?」

「そこは自信持て」



去り際にとんでもないことを言い残した村田さん。

春臣くんから告白したの、私が初めて!?

ぐいぐいアプローチしてくるから、てっきり自分から告白したことあると思ってたのに。

……春臣くんにとっての私は、特別な感じがして嬉しい。



「あ、お前もしかしてオーキャン明日来る?」



思いっきりニヤついたら村田さんが振り返ってきた。

今更すました顔をしても仕方ないのでそのまま答える。



「はい、行きますけど……」

「マジか、春臣に会いに来るならやめた方がいいぞ」

「……はあ、そうですか」



そう言いつつ、理由は教えてくれない。

別に大学見学だから春臣くんに会えなくていいけど。

とりあえず、どうするかはからあげ食べてから決めよっと。