君がかわいいと言うから

一足先に遊園地についた。エントランスで秋華たちが来るのを待ったけどなかなか来ない。

それから10分後、遠くからバタバタ走ってくる2人の姿を見つけた。



「すみません、遅れました!」

「全然いいけど……何かあったの?」

「案の定冬斗が寝坊したの!もう、言い出しっぺのくせに遅刻とかなんなの?」

「だって昨日楽しみで寝られなかったから」

「その顔腹立つからやめろって言ってんでしょ!」

「痛いって、暴力反対!」



かわいい顔をして言い訳をする冬斗くんの頬を、思いっきりつねる秋華。

春臣くんはコントみたいな2人を見てふふっと笑う。

ね、おもしろいよねこのカップル。私も好き。



「春臣さん、お久しぶりです。この前言ってた服着てきました!」

「いいね、俺より似合ってる」

「やったー!春臣さんに褒められた」



お調子者の冬斗くんは怒られてもへこたれない。

さっそく服を春臣くんに披露する。

ほんと犬みたい。褒められて誇らしげなしっぽが見える気がする。



「ほんっと調子いいんだから」



秋華は腰に手を当ててため息をついてたけどちょっと笑ってた。