それから話が弾んで、お開きになったのは日がとっぷり暮れたころ。

一緒にご飯でも、と言われたけど家でお父さんがご飯を作って待ってるからというと春臣くんが送ってくれることになった。



「それにしてもびっくりしました、お父さんが務めてるところで式を上げてたなんて」

「それは俺も初耳だった」



びっくりしたね、と言い合いながら春臣くんは車を発信させる。



「俺たちもそうする?」

「……え?」

「風夏ちゃんのお父さんが務めてる式場で結婚式する?」

「待ってください、まだ結婚すらしてませんけど!?」



春臣くんはいつもそう。

突拍子のないことを言い出して私を驚かせる。



「風夏ちゃんは何歳で結婚したいの?」

「えっと、24くらいですかね」

「んー、そしたら俺はその時27か。確かにそれくらいだと収入も安定してそうだしちょうどいいかも」



突然始まった未来設計の話。



「でも7年後って遠くない?」

「……春臣くんは7年後も私のそばにいてくれるんですか?」



遠い道のりを一緒に乗り越えられるのか不安でちょっと弱気になる。