3月14日、その日は日曜日だった。
春臣くんのお母さんがその日だったら空いてるのいうので前日からアップルパイを焼いて冷蔵庫で冷やしていた。
カスタードたっぷりのアップルパイ、喜んでくれるといいな。
「よし、準備オッケー!」
「風夏、気合十分ね。春臣くんとデート?」
「今日は春臣くんのお母さんにアップルパイ食べてもらうの!」
リビングでアップルパイを包装して意気込むと、ソファでテレビを見ていたお父さんが飛んできた。
「なんだって!言ってくれたら手伝ったのに」
「お父さんが手伝ったら意味ないでしょ。さっきお母さんにお墨付きもらったから大丈夫」
「パパのは!?」
「お父さんのは冷蔵庫!」
仲間外れにされたと思ってショックを受けるお父さん。
だけど冷蔵庫にお父さん用に焼いた小さなアップルパイを見つけて目を輝かせていた。
「変なの、私の作ったアップルパイよりおいしいもの知ってるくせに」
「娘が作ってくれたってだけで嬉しいものよ、親ってのは」
お母さんはウインクして私を見送る。
今から仕事なのに余裕だなお母さん。
とりあえず「寒いから仕事行く時気をつけてね」と声をかけて家を出た。
春臣くんのお母さんがその日だったら空いてるのいうので前日からアップルパイを焼いて冷蔵庫で冷やしていた。
カスタードたっぷりのアップルパイ、喜んでくれるといいな。
「よし、準備オッケー!」
「風夏、気合十分ね。春臣くんとデート?」
「今日は春臣くんのお母さんにアップルパイ食べてもらうの!」
リビングでアップルパイを包装して意気込むと、ソファでテレビを見ていたお父さんが飛んできた。
「なんだって!言ってくれたら手伝ったのに」
「お父さんが手伝ったら意味ないでしょ。さっきお母さんにお墨付きもらったから大丈夫」
「パパのは!?」
「お父さんのは冷蔵庫!」
仲間外れにされたと思ってショックを受けるお父さん。
だけど冷蔵庫にお父さん用に焼いた小さなアップルパイを見つけて目を輝かせていた。
「変なの、私の作ったアップルパイよりおいしいもの知ってるくせに」
「娘が作ってくれたってだけで嬉しいものよ、親ってのは」
お母さんはウインクして私を見送る。
今から仕事なのに余裕だなお母さん。
とりあえず「寒いから仕事行く時気をつけてね」と声をかけて家を出た。