春臣くんはお母さんの顔を2度見して目を大きく見開く。
「……母さん、帰ってたんだ」
「春臣くん、おかえりなさい。
今お母さんとアップルパイ作る約束してたんです!」
あえて口を挟むと、お母さんは目を細めてうんうんと頷いて涙を悟られないように笑う。
春臣くんは「風夏ちゃんのアップルパイおいしいから俺も楽しみ」とキッチンの冷蔵庫を開けてデザートのプリンを中に入れる。
するとお母さんは邪魔になると思ったのか、立ち上がって上着の袖に手を通した。
「母さん、一緒に食べない?
風夏ちゃんのハンバーグ絶品だから」
すると、春臣くんがキッチンから声をかける。
予想外の言葉だったのか、お母さんは目を丸くして立ち止まった後、上着を羽織った。
「……お母さん、今涙もろいからダメなの」
「なにそれ」
「次は一緒に食べようね」
「うん、分かった」
そっか、嬉しくて泣くところを見られたくなかったんだね。
春臣くんは察してるけどあえてなにそれと呟いて笑う。
その笑顔を見て安心した。
春臣くんも歩み寄ろうとしてるんだ。
「……母さん、帰ってたんだ」
「春臣くん、おかえりなさい。
今お母さんとアップルパイ作る約束してたんです!」
あえて口を挟むと、お母さんは目を細めてうんうんと頷いて涙を悟られないように笑う。
春臣くんは「風夏ちゃんのアップルパイおいしいから俺も楽しみ」とキッチンの冷蔵庫を開けてデザートのプリンを中に入れる。
するとお母さんは邪魔になると思ったのか、立ち上がって上着の袖に手を通した。
「母さん、一緒に食べない?
風夏ちゃんのハンバーグ絶品だから」
すると、春臣くんがキッチンから声をかける。
予想外の言葉だったのか、お母さんは目を丸くして立ち止まった後、上着を羽織った。
「……お母さん、今涙もろいからダメなの」
「なにそれ」
「次は一緒に食べようね」
「うん、分かった」
そっか、嬉しくて泣くところを見られたくなかったんだね。
春臣くんは察してるけどあえてなにそれと呟いて笑う。
その笑顔を見て安心した。
春臣くんも歩み寄ろうとしてるんだ。



