風夏ちゃんはこれまで付き合ってきた子とは違う。

これまでは、狙ってあざとい仕草をする子が多かった。

自分がかわいいと分かって男に甘える感じ。

でも風夏ちゃんはありのままで新鮮なリアクションをしてくれる。

だから目が離せなくてずっと見てられる。



「なんですか、言いたいことがあるなら一思いに言ってください」

「顔隠してるけど、耳が真っ赤だよ」

「……耳あてしてくればよかった」



手を両耳に当てて、恥ずかしそうに下から見つめてくる風夏ちゃん。

かわいすぎて思わず笑ってしまう。



「笑わないでください……」

「違う違う、かわいいと思っただけ」



付き合って5ヶ月、ますますかわいくなる風夏ちゃん。

飽きるどころか、もはや存在自体がかわいいと思うようになってきた。

……この前、これを隼に言ったらドン引きされたっけ。