君がかわいいと言うから

「春臣くん、私を見てください」



だから春臣くんの手をぎゅっと握って笑ってみせた。



「見ての通り私は平気です。そんなに不安にならないで」

「平気って、あんなひどいこと書かれてたのに?た」

「あの程度で私が傷ついてると思ってます?」



ふふんと笑って余裕を見せると、春臣くんはやっと私の目を見てくれた。



「私は春臣くんが認めてくれたらそれでいい」

「風夏ちゃん……今日はなんだかかっこいい」



笑って想いを伝えると、春臣くんはなぜか照れくさそうに笑う。

よかった、やっといつもの春臣くんに戻った。



「俺も風夏ちゃんがいればそれでいい。
でも、不安要素は全部取り除いておきたい」

「私も自分のことはいいけど、家族まで誹謗中傷されてたのは許せないです。
どうにかしたいので力を貸してください」

「うん、もちろんそのつもりだよ」



春臣くんは真剣な表情で頷いて力を貸してくれると言ってくれた。

そしてその翌週、私の両親が揃うタイミングを見計らって春臣くんをウチに招いた。