「風夏ちゃん、おつかれさま。寒くなかった?」

「心がぽっかぽかなので大丈夫です!」

「はは、またかわいいこと言う」



春臣くんが戻ってきて私の顔を覗き込んでいた。

至近距離だとかっこよすぎて息が止まりそうになる。



「最後に一緒に撮ってあげようか?」



たじたじになってると、朔さんが首にかけていたカメラを手に取ってにっこり笑う。



「いいんですか?お願いします」



春臣くんは表情を明るくさせて笑顔で私と並ぶ。

嬉しそうな春臣くんを見て私も笑顔になる。

朔さんは自然体な私たちの写真をたくさん撮ってくれた。



「どれもいい写真、後でハルオミに送っておくね」



撮影会は5分くらい続いて、朔さんは春臣くんにウインクをして満足げ。

春臣くんも「送ってもらったらホーム画面にしよう」って笑顔を輝かせる。

……幸せだな。最近いいこと続きで怖いくらいだ。