「風夏ちゃんポップコーンは?」

「……」

「塩?キャラメル?」



しかし春臣くんは買う気満々。

あれ、言ったっけポップコーンのこと。



「今日は大丈夫ですよ」

「そう?インスタに映画観る時はポップコーン必須って書いてあったから、今日も買うと思ったのに」



あ、そっちか。見られてた〜!

変に意地張ったみたいで恥ずかしい。



「どれ買うの?」

「ハーフ&ハーフで……」

「分かった、買ってくるね」

「待って、自分で買います!」



恥ずかしくてうつむいて告白したら、春臣くんは一足先にカウンターに向かっていた。

私が食べるのに買ってもらうのは甘えてるみたいで嫌だ。

てか前から思ってたけど、春臣くんって貢ぎ癖あるよね。