「でも、身体ブヨブヨだし、1週間で痩せたい…なんとかならないかなぁ」



すっかり立派な脂肪へと成長してしまった腹の肉をつまんだ。



「痩せるよりまず肌の調子整えたら?体型なんて服装でごまかせるし。
風夏は顔のパーツの配置がいいからメイクしたらかなり変わると思うよ」

「メイクかぁ、だけど秋華みたいに上手にお化粧できないんだよね……」

「じゃあ私が当日してあげる」

「え、いいの!?」

「当たり前じゃん、風夏のためなら一肌脱ぐよ。
ってことで、当日の朝ウチにおいで」

「秋華様〜!ありがとう!
じゃあ当日お礼にガトーショコラ焼いてくるね」

「マジ?風夏が作ったお菓子なんでも美味しいから楽しみにしてる」



眩しい笑顔を見せる秋華。私も嬉しくって一緒になって笑った。

男の人とちゃんとしたデートって初めてだから緊張してたけど、当日が楽しみになってきた。