君がかわいいと言うから

時刻は12時。私は燃え尽きて天井を眺めながら椅子に座っていた。

あー、もう疲れた。

材料を使い切ってしまったから一旦休憩することに。

コスプレカフェは大盛況でなによりだけど、しんどい……。



「清水〜、なんかすっげえイケメンがお前に会いたがってるけど」

「は?」



しかし、クラスの男子に声をかけられて立ち上がった。

……待って、春臣くんほんとに来たの!?

最悪、こんなくたびれたところ見られたくないのに。



「抜けるの無理そう?」

「いや、すぐ行く!」



だけどせっかく会いに来てくれたんだから行かないと。

家庭科室を出て走って教室を目指した。