「いらっしゃいませ」

「お久しぶりです、陽太さん」

「……ああ、村田くんか!いやぁ、すっかり大人になったね」



なんと入ってきたのは村田さん。

私は驚いて2度見した。この人ホントに神出鬼没だな!

私も陽太さんもしばらくフリーズしたけど、陽太さんは嬉しそうに迎え入れる。

あれ、知り合いなの?



「あれ、お前だけ?」



村田さんは春臣くんを探しに来たらしい。

でもここにいないから、なぜか私の方に近づいてきた。



「ハルが大学に忘れ物してったから届けにきたけどいねえじゃん」

「えっと、春臣くんはお使いに行きました」

「お前がパシらせたの?」

「違いますよ!人聞き悪いですね」



私が使いっ走りさせるわけないじゃん!

頬をふくらませてで睨むと、陽太さんがパフェを運んでくれた。



「お待たせしました、いちごパフェです」

「わっ、いちごがおっきい!やった」

「お前……学校帰りにパフェ?」

「なんですか?このパフェはあげませんよ」

「へえ、さすが『都内在住の食いしんぼう』」



都内在住の食いしんぼう?それって……。

私のインスタのプロフィールに書いてる自己紹介文!