「春臣くん、あれはどういうことですか?」



その日の放課後、喫茶店に春臣くんを呼び出して事情聴取を開始。

春臣くんは私が嬉しそうじゃないから不思議そうな顔をする。

あー、これまでの彼女は喜んでくれたのかな。

春臣くんが付き合ってきたらしい“メンヘラ女子”。

そういう人たちは承認欲求がすごいから、SNSで匂わせとかしたがるもんね。



「風夏ちゃん、ああいうの嫌だった?
迷惑だったらごめん」

「嫌っていうか、春臣くんのファンの人たちに目の敵にされるのが嫌で……」

「じゃあアカウント消す」

「え!?」



突拍子のないことを言い出した春臣くん。

春臣くんってたまに考え方が極端なんだよね!



「元はと言えば、モデルの仕事始めたから作っただけ。
ブランドオーナーがSNSで拡散して欲しいって。
別にフォロワー増やしたくて始めたわけじゃないから消してもいいよ」

「でも、それはバイトに響くのでは?」

「その時はその時で考えるよ」



……本当にそう思ってる?

春臣くん、私のことを優先して自分をないがしろにしてない?



「春臣くん、ダメです!」

「ん?何が?」

「バイトの話をする時、春臣くん楽しそうじゃないですか。
好きなんですよね、モデルの仕事」

「……うん」



春臣くんの人生なんだから、やりたいことやらなきゃ。

ほら、キッチンでコーヒーを淹れてる陽太さんだって後ろでうんうん頷いてる。