突然現れたフードの男は、軽々しく俺に向かってきた矢をハート型の鏡のようなもので吸い込んで助けてくれた。
🏹「お前は!」
♦️「この子をあまりいじめないでくれるかなアルマ?」
🕒(誰なんだこいつ、一体どこから…て!それより今飛んできた矢が吸い込まれなかったか!)
俺が今起こった諸々の出来事に困惑していると、悟ったように男がこちらを振り返りこういった。
♦️「そんなに怯えなくても大丈夫だよ、僕達は君の味方だから」
🕒「へっ?僕達?味方?…あ!」
男の後ろの方を見ると青年が矢を三本掴みこちらに向かって放ってきた。
🕒「あぶない!」
男は瞬時に振り返ると
♦️「ほんとだ、たしかに危ないね」
と言ってさっきの鏡にもうひとつ手を重ねて横に広げると鏡もそれに合わせて大きくなった。矢はまたもそのかがみにすいこまれてしまった。
🕒(こいつもあいつと同じような力を使えてる、あいつの仲間か?)
俺は脅えてみることしか出来なかった。
💜「ふぅ…俺の鏡伸縮自在なんだよね!星夜!矢を返してやれ!」
♦️「はーい、おまかせあれ!」
男は青年に向かって声をかけた。俺は何を言っているのかわからず見ていると、青年の後ろにもう1人男によく似た男がたっていた。いや、同じ顔だか、目のところにあるペイントが違う。俺のところにいる男は右目に青いひし形のペイント、青年のところにいる男は左目に紫のハート型のペイントだ。
何か意味があるのだろうか?
そんなことを思っていたら、ハート型の彼はさっき見たのと同じハート型の鏡を出すと鏡の中から青年が放った矢が出てきて青年に貫通した。
まるで瞬間移動したかのようだった。
🏹「な!なん…だと…」
矢が刺さった彼の瞳はぼうっとしたかのように光がなく影になっていた。いやそんなことはどうだっていい!そんなことより!
🕒「お、おい!そいつ大丈夫なのか?早く救急車を!」
♦️「大丈夫大丈夫、彼をよく見て」
🕒「えっ?」
矢が刺さった青年は血が一滴も出ていなく、ただそこに立っているだけだった。
♦️「ちょっとみててね」
そう言うと動かなくなった彼に男は近ずいて行って青年の耳元で何かを囁いていた。
♦️「彼の術をといて君は帰るんだ。それから__________________」
最後は何を言っていたのか聞こえなかった。男が囁き終えると、俺を縛っていた木の根やツルが急に緩み戻っていき俺は地面に落とされた。
🕒「うわぁ!っ…いったた、た、助けてくれてありがとう」
ハート形の彼が手を差し伸べてくれた。
♦️「どういたしまして、でも君、ついに彼に目をつけられたんだね。これから大変だね」
🕒「ん?ついに?」
💜「こら、余計なことを言うな!」
♦️「あいた!ごめんって!」
目の前の二人の男に気を取られていたら、いつの間にかさっきの青年がいなくなっていた。
🕒「そういえば!あの青年は!」
💜「あいつなら俺の鏡を通して家に返した。多分今頃正気に戻ってるんじゃないか?」
🕒(鏡を通して返した…)
俺は実際に信じられないものを目の前で見たので、何が何だか分からなくなり、必死に整理しようとした。
♦️「ふふっ」
いろいろ考えていると、ハート型の男が急に笑いたした。
🕒「なんだよ、何がおかしい…」
♦️「あぁごめんね、なんだか昔の僕達を見ているみたいで懐かしくて」
💜「でもあんたはあいつに目をつけられた、つまりもう方っては置けないな」
🕒「はっ?」
💜「今お前が襲われた理由を知りたいなら、俺たちをお前の家に連れて行け」
♦️「連れて行って!でしょ?いきなり命令形は誰でも怒るよ」
💜「っとそうだった…」
🕒「い、いや、怒りはしないが」
俺はまるで道化師に糸で操られているかのように2人に流されてついには誰も入れたことない家に初めて人を入れることになった。