「キャーーー!イケメン!
フード姿最高‼︎‼︎」

私、菜月は、只今イケメン観戦会を開いています。
そう。私の目の中にいる人は私の大好き彼。
天堂尚輝くん。
彼は陸上部なので、今窓から運動場をのぞいて、尚輝くんをみています。
これが私の日課。

「はー、ほんと、どこがいいの。あんなやつ。どうせ顔だけだよ!」

「もー!和紗たったら、尚輝くんのこと顔だけっていっつも言って!」

私の横には私の大好きな親友和紗がいる。
クールで一匹おおかみ感の溢れている彼女は友達は少ないが、私はそんなかっこいい和紗が大好きである。