「いってらっしゃい」 「はぁ〜い。頑張ってねぇ〜〜」 バタン 密室で愛莉と2人とか……かんか落ち着かないな…。 なるべく離れたソファに座って、さっき海の読んでいた雑誌をパラパラとめくる。 「ねぇ、あなた、あの時の東條 美華でしょ」 さっきの甘ったるい声とは打って変わって、数オクターブ程低い声で、そう言われた。 ……え??