反射的に奴の胸ぐらを掴みあげる。


「まあまあ。そんなかっかすんなって」


と言い、私の手をすごい力で離す。

全国No.1の総長、という地位を持っていても、所詮男と女なんだから力の差は歴然。


悔しくて、唇を噛み締める。


「…で、華がココに来たってことは俺に話があったんだろ?」


…っ。分かっているくせに。