一瞬、何が起こったのかわからなかった。 この音は、如月が私を狙って銃で撃った音だった。 けど、一向に痛みは来ない。 思わず瞑ってしまっていた瞼を開けると…… 『悠?!?!』 私を庇って撃たれたであろう悠が、痛みで相当辛いはずなのに、安心させるような笑みを浮かべている。