私が不思議に思っていると光琉と陽菜は何かを察したようで何も言わずスタスタと歩いていった。

私は1人でアタフタとしていると…

智也「美月…」

智也がそう呟いた

美月「…どうしたの?」

智也「ごめんな、ごめん。俺はお前を苦しめてばっかだった。お前が苦しんでる時側にいてやれなかった。」

智也は苦しい顔をしていた。

智也「でもな…お前とどんなに距離が出来てもお前のことがずっと好きだった…」

美月「…っ」

智也「美月が良ければ俺達はもう1度やりなおさないか?」

美月「本当にまだ私の事好きなの?

私は足が痺れててまともに歩けもしないんだよ?」

智也「そんなの関係ない。

俺はお前が好きだ」

智也は力強く確かに好きだと言った

それでも私の胸の中は揺れていた。

なぜなら智也にあったことを結局知らないからだ。

美月「ねぇ、智也。あの時智也には何があったの?」

智也「今までずっと黙っててごめん…

俺は足を怪我したんだ…………」

智也はゆっくりとあの時智也に起きたこと、陽菜はずっと支えていた事、私のためを思って秘密にしていたこと…

全てを話してくれた。

私は初めて知ることばかりでただただ驚いた。

そして自分が恥ずかしくなった。

自分ばかりが辛いのだと、悲劇のヒロインになっていた

智也と陽菜はその何倍も辛かったのに、私は自分のことしか考えず智也と陽菜を責めていた。