俺は美月に目を向けた。

そこには向日葵のような明るい笑顔があった

陽菜「あの子のあんな顔を見るのは久しぶりだね」

智也「だろ?あの笑顔は光琉にしか引き出せないよ。だから光琉で良かったんだよ」

陽菜「そっか…」

智也「俺はあいつが笑ってくれたらそれでいい。
俺はあいつの笑顔を消した張本人だから…」

陽菜「……」

智也「まっ、俺らにも役割があるんだし」

陽菜「そうだね…」

陽菜はある場所へ目を向けた。

そこには今にもアイツらの元へ行きそうな玲奈と梨沙がいた

俺らはあの二人の邪魔をさせない

智也「行くぞ、陽菜」

陽菜「了解」

智也・陽菜「玲奈、梨沙、こっち来て話そうよ」

光琉、あとは任せたよ…

この時俺がどんな顔をしていたか…

それは俺には分からなかった。

ただ陽菜が

『全く、しょうがないわね』

そう言っていた気がした。