なんで?なんで光琉はこんな私を構うの?

私は光琉に何も言えなかった。

光琉「ほら…お前は泣き虫なんだよ」

何言ってんだ?今関係なくない?


光琉「お前は泣き虫なんだ。

昔から、なのにずっと泣くの我慢して…

涙が枯れた?なわけないだろ。お前の涙は枯れるわけない。

ほら、もう泣けよ…」

そう言って光琉は私を抱きしめた…

美月「……光琉?」

光琉「泣き顔は見ないから…」

私は久しぶりにわんわん泣いた。

光琉「もう、泣き終わったか?」

美月「うん…ありがとう」

光琉「懐かしいな。お前が泣いて俺が慰める。」

美月「そうだね…昔はいつもそうだったもんね。懐かしいや。

ねぇ、光琉。ありがとう」

光琉「おう」

美月「ってかさ、ずっとつけてたの!?ちょっとキモイんですけど笑笑」

光琉「キモイとは失礼な!
お前がずっと無視するからだろ?」

美月「えっ、私のせい?」

光琉「当たり前だ!」

美月「はいはい。わるぅございました。
でも、さっきの言葉彼氏かよ!笑笑」

光琉「う、うるせー」

美月「一緒にいたいんだよ…って…
ふふふっダメだ!おかしすぎる爆笑」

光琉「やめろ!いじるな!」

私たちは茜色の空のなか久しぶりに共に帰った。

光琉の顔が赤く見えたのは茜色の空のせい。

光琉。本当にありがとう…

君はやっぱり私のヒーローだよ