「……さっき、トイレに行った時元彼に会った。」 あたしが呟くとゲンの表情に力が入った。 「で?」 「連絡先をくれた。」 ゲンが何か考えている。 「ゆっくり話をしたいって言われた。」 「…めぐ…」 「ん?」 「俺と付き合って。」 ゲンの真剣な眼差しが飛んでくる。 「ダメ…。」 絞り出した声。 ゲンが悔しそうな歪んだ表情をあらわににした。