恋との毎日は俺の寂しい心に色を付けた

今まで適当に相手してきた女達にはない発想と

コロコロよく笑う口

悩んでいれば一緒に考えてくれて

重い気持ちを軽くしてくれようとする

嬉しいことがあると
自分のことのように喜んでくれ

俺の不安定な心を
いつも温めてくれる存在になった


お袋を待つだけになっていたアパートに恋を招いた日

冷たい部屋の中に
向日葵の花が咲いたようだった

あんなに拘っていた想いを
簡単に取っ払ってくれる恋は

きっと俺の想いに気づいていて

態と明るくしてくれた

たったそれだけで
俺のお袋への拘りは

薄皮を一枚ずつ剥がすように
薄くなっていった


100均だったけど
二人で買った二人の物は

少しずつ増えていき

いつしか

冷たい部屋が恋との思い出が溢れる
二人の空間になっていた


コーヒーは少し薄めのアメリカン

キャベツは芯の方が好き

ドーナツはクリームが入ってないのがよくて

でもケーキは生クリームが好き

子供のお使い番組では号泣して

お笑い番組でもやっぱり涙を流して笑っていた

待ち合わせに遅れると
寂しいって抱きついてくる

甘えん坊の癖にお姉さん振るところ

歯磨きの時に腰に手を当てるところ

電話で話すと先に切ってと
毎回泣きそうになってる恋が

本当に本当に愛おしかった