ショッピングモールに着いて向かったのは、ファッションショップだった。
咲良が妹にあげるというセーターを選んでいる間、美咲は店内をぶらぶらと眺めていた。
(プレゼント、どんなのがいいかな……)
隣はメンズものを扱っているらしい。
棚に並んでいたマフラーが目に入って、足が向く。
(これ、瑠衣に似合いそう)
そのマフラーに見入っていると、「どうですか?」と声をかけられた。
そばにやってきたのは、男性の店員だ。
「プレゼントですか?」
「い、いえ、見ていただけで……」
戸惑いながらも、美咲は他のマフラーにも目をやる。
他のマフラーもよさそうだが、やはりこれが一番、瑠衣に似合いそうだと思えた。
「……このマフラー、買います!」
そう言うと、店員はニコッとしてから、「カードもおつけいたしますか?」とマフラーを手に、カウンターに向かった。
見せてすれたそのカードには、『Merry Christmas』と書かれている。
美咲は迷ってから、コクンとうなずいた。
店員はカードをマフラーと一緒に箱に入れて、リボンをつけてくれる。
紙袋を受け取ると、なんだか胸がドキドキしてきた。
(瑠衣、喜んでくれるといいな……)
美咲は紙袋を両腕で包み、顔をほこらばせた。
咲良のところに戻ると、咲良は両腕に抱えた紙袋を見て、「あれ?」と首をかしげた。
「もしかしてそれ、黒川くんへのプレゼント?」
「うん。咲良を待ってる間に買ったんだ」
「そうなんだ。何にしたの?」
「マフラー。他のマフラーも見てみたんだけど、これが一番瑠衣に似合いそうだなって思ったんだ」
幸せそうな笑みを浮かべる美咲を見て、つられて咲良も笑顔になる。
「よかったね、いいもの買えて」
「うん!」
咲良が妹にあげるというセーターを選んでいる間、美咲は店内をぶらぶらと眺めていた。
(プレゼント、どんなのがいいかな……)
隣はメンズものを扱っているらしい。
棚に並んでいたマフラーが目に入って、足が向く。
(これ、瑠衣に似合いそう)
そのマフラーに見入っていると、「どうですか?」と声をかけられた。
そばにやってきたのは、男性の店員だ。
「プレゼントですか?」
「い、いえ、見ていただけで……」
戸惑いながらも、美咲は他のマフラーにも目をやる。
他のマフラーもよさそうだが、やはりこれが一番、瑠衣に似合いそうだと思えた。
「……このマフラー、買います!」
そう言うと、店員はニコッとしてから、「カードもおつけいたしますか?」とマフラーを手に、カウンターに向かった。
見せてすれたそのカードには、『Merry Christmas』と書かれている。
美咲は迷ってから、コクンとうなずいた。
店員はカードをマフラーと一緒に箱に入れて、リボンをつけてくれる。
紙袋を受け取ると、なんだか胸がドキドキしてきた。
(瑠衣、喜んでくれるといいな……)
美咲は紙袋を両腕で包み、顔をほこらばせた。
咲良のところに戻ると、咲良は両腕に抱えた紙袋を見て、「あれ?」と首をかしげた。
「もしかしてそれ、黒川くんへのプレゼント?」
「うん。咲良を待ってる間に買ったんだ」
「そうなんだ。何にしたの?」
「マフラー。他のマフラーも見てみたんだけど、これが一番瑠衣に似合いそうだなって思ったんだ」
幸せそうな笑みを浮かべる美咲を見て、つられて咲良も笑顔になる。
「よかったね、いいもの買えて」
「うん!」

