「君、新入生?どうしたのこんな所で」
肩をポンポンと叩いて私に声をかけてくれたのは顔立ちの綺麗な背の高い男子だった。
き、綺麗な人だなぁ
ぼーっと見つめていると先輩が不思議そうな顔で首を傾げる。
あっ!やばい!見とれてるとか…!!
早く返事しないと!!
「1ー2のクラスって、どこですか…??」
私はバッとうつむき小さな声で聞く。
「あー、迷子?一緒にクラスまで行こうか?人いっぱいいるもんね〜」
「ご、ごめんなさい…お願いします…」
ひぃぃい
恥ずかしい!!
それに迷子って!!
初日から!
私はうつむいたままそっと先輩の後ろについて行った。



