君からの手紙を、僕は読みたくなかった。

「そんなこと、じゃないもんっ」


やっぱり怒ってる。


いつもより少し暗めのトーンで、桜夜ちゃんは続ける。


「せっかくできた友達と話せないのは、その、嫌じゃん」


別に、僕じゃないくてもいいでしょ。


桜夜ちゃん友達たくさんいるじゃん。


ってその前に....「僕達友達なの?」


「ひどっっっ。名前教え合ったし話したし、もう友達だよ」


友達の基準ってそんな低くていいのかな。


友達100人余裕だね。


今の僕はきっと、呆れた顔をしてるんだと思う。


だって、桜夜ちゃんが何かを諦めた顔してるから。


「.....前から思ってたんだけどさ、宮くんって『生きるのめんどくさい。誰にも興味ない』ってところあるよね。話してくれるけど、心開いてくれないし、自分を隠してるよね」


「うるさい」